3-6 供給者の選定
概要
システム開発メンバー,製品,サービスを外部の組織から調達する際に,供給者から情報を入手して,提出された全ての情報をレビューし,審査して,プロジェクトの条件に最適な供給者を選定する。調達仕様書,要求事項に照らして契約の種類,検収条件を確定し,契約書又は注文書,及び選定された推奨供給者リストを作成する。
情報提供,提案,応札又は契約条件の提示に関する依頼はそれぞれの目的が異なるが,依頼には,目的及び提出期限とともに,提供される文書のスコープ,体裁,品質,数量などの詳細な説明を含める。各供給者の応札の評価は,選択した評価基準に従って実施し,最も適切かつ有益な応札とみなせるものを最終的に選択する。供給者の選定から最終契約条件を合意するまでに,供給者に対しては双方のリスクを抑制する姿勢で契約交渉を行う。
- 引用元
- 情報処理推進機構 「プロジェクトマネージャ試験(レベル4)シラバス- 情報処理技術者試験における知識・技能の細目 Ver.7.1(2023年12月25日掲載)
- https://www.ipa.go.jp/shiken/syllabus/nq6ept00000014gb-att/syllabus_pm_ver7_1.pdf
主なポイント
-
供給者選定のプロセス:
- 供給者からの情報収集、提出された情報のレビュー、審査、そして最適な供給者の選定について理解する。
- 提案や応札のプロセスにおいて、目的に合致した評価基準の設定とその評価方法について学ぶ。
-
契約内容の確定:
- 調達仕様書や要求事項に基づいて契約の種類を決定する方法。
- 検収条件や契約条件の確定プロセスについて学ぶ。
-
調達文書の作成:
- 契約書や注文書、推奨供給者リストの作成方法や必要な情報の記載内容について理解する。
- 依頼の種類(情報提供、提案依頼、応札、契約条件の提示など)と、それぞれの目的や必要な文書の体裁、品質、数量について学ぶ。
-
契約交渉とリスク管理:
- 双方のリスクを抑えるための交渉姿勢やリスク管理について学ぶ。
- 合意までのプロセスと、その際の供給者との適切なコミュニケーションや交渉方法について理解する。
これらの知識は、システム開発における調達や契約の管理プロセスを円滑に進め、適切なパートナーや製品・サービスを確保するために重要です。