3. システム監査の報告(4/7)~監査報告書の提出~

システム監査技術者

3-4 監査報告書の提出

概要

システム監査終了後,速やかに監査報告書を作成し,トップマネジメントに提出する。監査報告書は,個別監査計画に対応して作成する。監査報告書の写しは,関係部門(監査対象部門,改善実施部門など)にも配付する。監査報告書は,個別監査計画で定めた期限までに提出する。ただし,緊急を要する場合は,直ちに口頭で報告し,後日,監査報告書を提出する。

【システム監査における監査報告書の提出について】

システム監査が終了したら、監査結果をまとめた監査報告書を作成し、速やかにトップマネジメントへ提出する必要があります。
監査報告書は、システム監査の成果物であり、経営層がリスク状況を把握し、必要な対応を指示するための重要な資料となります。

1. 【監査報告書作成のポイント】

  • 個別監査計画に対応した内容にする

    • 監査開始時に作成した個別監査計画に基づき、目的・範囲・方法・結果がきちんと網羅されているかを確認して作成します。
  • 監査結果を簡潔かつ正確にまとめる

    • 指摘事項、改善提案、補足事項を整理し、読み手(特に経営層)が理解しやすいようにまとめます。

2. 【監査報告書の提出手順】

手順 内容
① 作成 システム監査終了後、速やかに報告書を作成する。
② 提出 作成した監査報告書をトップマネジメントに正式提出する。
③ 配付 監査報告書の写しを関係部門(監査対象部門、改善実施部門など)にも配付する。
④ 期限遵守 個別監査計画であらかじめ定めた期限までに提出する。

3. 【緊急時対応】

  • 緊急を要する場合(例えば、重大なリスクが発覚した場合など)は、
     まず口頭で速やかにトップマネジメントへ報告します。
  • その後、正式な監査報告書を改めて文書で提出します。
  • これにより、迅速な経営判断と初動対応を促進します。

【まとめ】

  • システム監査終了後、速やかに監査報告書を作成・提出する。
  • 監査報告書は、個別監査計画に沿った内容とし、関係部門にも配付する。
  • 緊急時は、まず口頭で報告し、後日文書で正式提出する。
  • 監査報告書は、経営層のリスク認識と意思決定を支援するための重要資料である。