3-4 監査報告書の提出
概要
システム監査終了後,速やかに監査報告書を作成し,トップマネジメントに提出する。監査報告書は,個別監査計画に対応して作成する。監査報告書の写しは,関係部門(監査対象部門,改善実施部門など)にも配付する。監査報告書は,個別監査計画で定めた期限までに提出する。ただし,緊急を要する場合は,直ちに口頭で報告し,後日,監査報告書を提出する。
- 引用元
- 情報処理推進機構 「システム監査技術者試験(レベル4)シラバス- 情報処理技術者試験における知識・技能の細目 Ver.6.1(2023年12月25日掲載)
- https://www.ipa.go.jp/shiken/syllabus/nq6ept00000014b0-att/syllabus_au_ver6_1.pdf
【システム監査における監査報告書の提出について】
システム監査が終了したら、監査結果をまとめた監査報告書を作成し、速やかにトップマネジメントへ提出する必要があります。
監査報告書は、システム監査の成果物であり、経営層がリスク状況を把握し、必要な対応を指示するための重要な資料となります。
1. 【監査報告書作成のポイント】
-
個別監査計画に対応した内容にする
- 監査開始時に作成した個別監査計画に基づき、目的・範囲・方法・結果がきちんと網羅されているかを確認して作成します。
-
監査結果を簡潔かつ正確にまとめる
- 指摘事項、改善提案、補足事項を整理し、読み手(特に経営層)が理解しやすいようにまとめます。
2. 【監査報告書の提出手順】
手順 | 内容 |
---|---|
① 作成 | システム監査終了後、速やかに報告書を作成する。 |
② 提出 | 作成した監査報告書をトップマネジメントに正式提出する。 |
③ 配付 | 監査報告書の写しを関係部門(監査対象部門、改善実施部門など)にも配付する。 |
④ 期限遵守 | 個別監査計画であらかじめ定めた期限までに提出する。 |
3. 【緊急時対応】
- 緊急を要する場合(例えば、重大なリスクが発覚した場合など)は、
まず口頭で速やかにトップマネジメントへ報告します。 - その後、正式な監査報告書を改めて文書で提出します。
- これにより、迅速な経営判断と初動対応を促進します。
【まとめ】
- システム監査終了後、速やかに監査報告書を作成・提出する。
- 監査報告書は、個別監査計画に沿った内容とし、関係部門にも配付する。
- 緊急時は、まず口頭で報告し、後日文書で正式提出する。
- 監査報告書は、経営層のリスク認識と意思決定を支援するための重要資料である。